皆さんこんにちは。小林です。

最近は過ごしやすい気候が続いていますね。

 

さて、つい先日たまたま他社で仕上げた羽毛ふとんのリフォームの仕上がり商品を見る機会がありましたが、
そこで「ん?」と疑問に感じたことをお伝えしようと思います。

そのリフォームされたふとんには『完全洗浄された羽毛リフォームをお届けします。』という記載が添えられていました。
そして日羽協の発行しているリフォームラベルを確認すると、
そこにはブルーの【ダウンウォッシュ】ラベルが付いていました。

 

日羽協の発行しているリフォームラベルは
【プレミアムダウンウォッシュ仕上げ】【ダウンウォッシュ仕上げ】【ふとん側生地交換仕上げ】の計3種あります。
それぞれの特徴を簡単に説明すると、

 

【プレミアムダウンウォッシュ仕上げ】

当社がしているリフォームにもついているラベルです。お預かりしたふとんの生地を破り解体し、
“中身の羽毛を取り出して直接専用の羽毛洗濯機で羽毛を水洗い”し、汚れ、ファイバーなどを取り除きます。

 

【ダウンウォッシュ仕上げ】

お預かりした“ふとんを解体せず、ふとんのまま専用洗濯機で水洗い、もしくはふとんを解体し、
中の羽毛を袋に詰めてから専用洗濯機で水洗い”をして羽毛の汚れを落とします。

 

【ふとん側生地交換仕上げ】

ふとんを解体し、羽毛を洗浄することなく、“側生地を新しく交換します”。

 

3点とも新しい側生地に入れ替えて、新しい羽毛を足して仕上げるのは一緒なのですが、
加工のやり方は大きく違いますのでもちろん仕上がり具合も違ってきます。

一番最後にご紹介した【ふとん側生地交換仕上げ】は言葉の並びから
なんとなくどういった加工方法なのか想像しやすいと思います。

 

しかし、【プレミアムダウンウォッシュ仕上げ】と【ダウンウォッシュ仕上げ】は
名前だけではその加工方法まではなかなか想像しにくいのではないでしょうか。

この2つの違いは羽毛を直接洗っているか、何かに入れて羽毛を洗っているかしかありません。
しかし、汚れを洗い流すにはやはり直接洗うほうが綺麗に仕上がりますし、羽毛の完全洗浄と言えるのだと思います。

ですので、最初に取り上げました他社のリフォームでは、
ダウンウォッシュラベルで【完全洗浄】という表現は…どうなのでしょう…。
特にこれといった規制があるわけではありませんが、
これではプレミアムダウンウォッシュとダウンウォッシュとの差があまり無いように見えてしまって、
プレミアムダウンウォッシュの価値が下がってしまうように感じてしまうため、この表現に少し違和感を覚えます。

 

寒い冬を迎える前に羽毛ふとんのリフォームをお考えの方がいらっしゃいましたら
一度リフォームについて方法まで調べていただくほうがいいかもしれません。
羽毛ふとんの暖かさは中身の状態で変わってきます。
中身を確認し、自分のふとんに合ったリフォームを相談されて決められることが
​心地良い睡眠をとるための一番の方法です。

​小林 裕三