今回はコインランドリー失敗事例の続きです。

前回は、コインランドリーの操作方法の失敗によりふとんの側生地が破れてしまったお話をしました。

次は、その破れたふとんの中のダウンを取り出してコインランドリーで洗ったダウンの状態をご報告いたします。

まずはこの動画をみてください!!

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これはコインランドリーで洗った羽毛の状態です。
ダウンは髪の毛と同じ「ケラチン」という物質で構成されていますので、使用しているうちにダウンが縮んで固くなりカサが無くなってきます。

また、中に入っている状態でダウン同士がこすれあったり、或いは生地でこすれたりしてダウンの小さな羽枝が千切れてダウンファイバーができてしまいます。

その状態のダウンをふとんの中に入った状態で洗っても、直接ダウンを洗うわけではないので、縮んだダウンをほぐして縮みを解消することは出来ません。

上記の動画を見てもらえばお分かりいただけるかと思いますが、ダウンの塊(ピリングダウン)も見えて、ダウンの拡がりも十分ではないようです。
また、千切れたダウンファイバーも目立っています。

簡単に言いますと、髪の毛を洗う時に、頭にタオルをのせて、その上からシャンプーを掛けて髪の毛を洗っているのと同じです。
髪の毛は濡れますが、果たしてこれで髪の毛はキレイになったのでしょうか。

やはり、髪の毛に直接シャンプーを掛けて指でしっかりと洗うことで、髪の毛を洗ったと感じるはずです。

更に、洗った後の乾燥も重要です。

ただ水分を飛ばすだけでは十分にダウンは拡がりません。
わかりやすく言うと、髪の毛を乾かさずに寝て、朝、鏡を見たら寝グセだらけになってしまった状態と同じです。

羽毛も髪の毛と同じでほぐしながら乾燥させると奥までシッカリと乾燥することが出来ます。

また、当社ではその乾燥にも工夫を凝らしており、下記の動画のように出来る限りふっくらした状態に戻しています。

乾燥室の中で湿った羽毛は乾燥すると膨らんでいきますが、乾燥室が小さければ、膨らもうとしている羽毛が膨らみ切れません。

そのため、当社は乾燥室を大きくして、羽毛を舞い上がらせながら乾燥させるようにしています。

ブラッシングしながらドライヤーで髪の毛を乾かす感じです。

もちろん、乾燥の温度と時間も非常に大切なので、高温で尚且つ短時間で乾燥できる、当社独自のモノとして設計した乾燥機を設置しています。

この点はこだわっており、話が長くなってしまいました.....。

当社でリフォームした羽毛の動画です↓↓

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ゴミやピリングダウンも少なくダウンも拡がっております。

画像で見てみるとこんな感じです。



      




羽毛は他のふとんに使用される天然素材の中材(綿わた、シルク、羊毛など)と違い直接洗うことが出来ますので、リフォームしながら永くお使いになられます。

但し、リフォームの方法によっては仕上がり具合が大きく異なりますので、この点もご注意ください。