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各国の羽毛メーカーの方たちに状況を聞いてきました!

皆さんこんにちは。小林です。
​今年も残すところあと一ヶ月となりました。
​当社ではほとんどの羽毛原毛を原産国の羽毛メーカーから直接輸入しています。
​毎年この時期になると次年度の羽毛を仕入れるため各国から今年の水鳥の飼育状況や価格動向を伺ったうえで決定するので、羽毛メーカーと連絡のやり取りをします。
​今年最も気になったのが鳥インフルエンザの影響です。昨年末から今年の初めにかけて特にヨーロッパで大規模な範囲に広がってしまったと聞いていため心配でした。

まず、10月後半にポーランドの羽毛メーカー【ANIMEX社】が日本へ来られるタイミングでミーティングを行いました。
​今回お会いしたのはティノル社長とソセンコウ部長、ウィサコスキーさんの3名。
​彼らとは今年7月のポーランド視察でかなりお世話になり、約3ヶ月ぶりにお会いしました!
さて、ミーティングで伺ったポーランドの状況ですが…
​年頭にヨーロッパを襲った大規模な鳥インフルエンザの影響を大きく受けており、多くの農場で飼育されていた水鳥が殺処分となり飼育量がぐっと減ってしまったとのことでした。
​そのため、新たに卵を孵化させてヒナから育てる必要があり、マザーグースの産卵時期を1ヶ月伸ばして多くの卵を産んでもらう必要がありましたが、その影響で今度は羽毛を採取するシーズンが短くなってしまったために羽毛の採取量、特に高品質な羽毛が減ってしまったとうことでした。(元々の飼育量も少ないため)
​このようにポーランドでは鳥インフルエンザの影響を大きく受けてしまったため羽毛の採取量が減り、羽毛の価格が去年より大幅に値上がりしてしまった結果となりました。

ANIMEX社の皆さんと。ミーティングのあと皆さんと食事をしました。

11月初めは、中国にある羽毛メーカーへお伺いしてきました。
​今回の一番の目的は来期新たに取り扱う予定の羽毛についての情報収集で、それに合わせて今年の羽毛状況を聞いてきました。
​今回の鳥インフルエンザはヨーロッパを中心としたものだったのですが、中国でも鳥インフルエンザについては非常に警戒しいるようで、昨年視察したホルトバージグース農場へは現在外部の人の出入りを禁止していたため今回は農場の視察は行いませんでした。
​中国に関してはヨーロッパのような大きな農場にたくさんの水鳥を飼育するというケースももちろんありますが、農家単位で20~30羽の小規模で水鳥を飼育しているところも多く存在しています。この場合、鳥インフルエンザが発生しても情報が流れてこないこともあるため、実際の状況を把握することが難しいのが現状です。
​また、今年は中国国内での羽毛製品の需要が多くなったことと、ヨーロッパへの輸出が伸びたために中国でも羽毛原料が不足気味なようで、今年の中頃から急激に値上がりした羽毛価格が安くなる要素は今現在ではなさそうに感じました。

中国の羽毛メーカーの方たちと。

水鳥たちが元気に泳ぎ回っていました!

11月は、他にハンガリーの羽毛メーカーの方が日本に来られているという事でお会いしてきました。
​ハンガリーは昨年末から今年前半の鳥インフルエンザの影響を最も受けていて、現在も通年の飼育量の回復が出来ていない状況だということでした。また、回復するためには今年の冬に鳥インフルエンザの影響がないと考えたとしても来年の前半までかかってしまいそうだということです。
​そのため、ハンガリーも中国と同じく価格が高止まりしてしまう状況が今後も続きそうです。

ハンガリーの羽毛メーカーの方と。多忙ななか時間を作っていただき、お会いすることができました!

以上が最近お会いした海外の羽毛メーカーの現状です。
​他の国でも状況は常にメールでやりとりをしながら情報を収集しています。

今年はとにかく【鳥インフルエンザ】にどの国も悩まされているといった状況です。鳥インフルエンザの最も恐ろしいところは長距離の移動が可能だということです。
​野性の渡り鳥は世界を移動しています。そうすると感染している鳥たちがさまざまな国の農場などに降り立った場合はその農場の飼育鳥たちが感染、また別の場所でも同じように感染してしまうため、どの地域だからということではなく、いつの間にか範囲が大きく拡大していきます。
​とはいえ!起こってしまった現実を覆すことはそうそうできません。当社は来期に向けて納得のいく質のいい羽毛をこれまで通り探します。




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